「自分は投資しない方がいい人かもしれない」「資産運用はやめたほうがいいのでは?」と、投資に対して慎重になっていませんか。
確かに、投資しない生き方には、資産が減る心配がないといった投資しないメリットもあります。
しかし、現在の日本では投資しない人の割合が依然として高い一方で、投資する人が増えるとどうなるかという社会の変化も起きています。
このままでは、投資しない人の末路として語られる資産格差の問題や、インフレによる投資しないリスクに直面するかもしれません。
巷で聞かれる、投資しないとやばいという声や、無理な投資で陥るNISA貧乏とは何か、気になっている方も多いでしょう。
この記事では、本当に投資しないほうがいい人の特徴を解説すると同時に、投資に向いている人の特徴も明らかにします。
また、ほったらかし投資とは何か、手取り20万円の場合、投資はいくらから始められるのかといった具体的な疑問にも答え、あなたが投資を始めるべきか判断するための情報を提供します。
記事のポイント
- 本当に投資を避けるべき人の具体的な特徴
- 投資をしない場合に直面するインフレなどの将来的なリスク
- 投資に向いている人の考え方と成功への道筋
- 初心者でも無理なく資産形成を始められる方法
【特徴】本当に投資しない方がいい人とは
投資が一般的になりつつある現代でも、すべての人におすすめできるわけではありません。
特定の状況や考え方を持つ人にとっては、かえってリスクとなる場合があります。
この章では、一般的に「投資しない方がいい」と言われる人の特徴や、その理由について具体的に解説します。
- 資産運用をやめたほうがいいと言われる理由
- NISA貧乏とは?陥りやすい人の特徴
- 投資しない生き方とメリットを解説
- 逆に投資に向いている人の特徴とは
- 投資しないリスクとやばいと言われる訳
- 投資しない人の末路と生まれる格差
- 投資しない人の割合と今後の社会
- 手取り20万の投資はいくらから?
- 初心者向けほったらかし投資とは
- まとめ:投資しない方がいい人の未来
資産運用をやめたほうがいいと言われる理由
資産運用をやめたほうがいい、あるいは始めるべきではないと言われるのには、明確な理由が存在します。
まず最も大きな理由は、生活防衛資金、つまり不測の事態に備えるためのお金が十分にない場合です。
病気や失業などで収入が途絶えた際に生活を維持するためのお金がない状態で投資を始めると、相場が下落しているタイミングで資産を売却せざるを得なくなり、大きな損失を被る可能性があります。
一般的に、生活費の3ヶ月から1年分が生活防衛資金の目安とされます。
次に、借金、特に消費者金融のカードローンなど金利の高い借金を抱えている場合です。
投資で得られるリターンよりも借金の金利の方が高いことがほとんどであり、その場合は投資で資産を増やすことよりも、借金を返済してマイナスをなくすことを優先すべきです。
また、投資に関する最低限の知識を学ぶ姿勢がない人も、慎重になる必要があります。
投資には必ずリスクが伴うため、何に投資しているのかを理解せずに始めると、予期せぬ損失につながりかねません。
NISA貧乏とは?陥りやすい人の特徴
最近、「NISA貧乏」という言葉を耳にする機会が増えました。
これは、NISA(少額投資非課税制度)を使って積極的に投資をした結果、かえって日々の生活が苦しくなってしまう状態を指します。
NISA貧乏に陥りやすい人の特徴として、まず「周りの情報に流されやすい」という点が挙げられます。
「早く投資枠を使い切った方が得」「全力で投資すべき」といったSNSやインターネット上の情報を鵜呑みにし、自分の収入や家計の状況を顧みずに、身の丈に合わない金額を投資に回してしまうのです。
また、「投資の鉄則を知らない」ことも大きな要因です。
前述の通り、生活防衛資金を確保せずに生活費まで投資につぎ込んでしまったり、市場が一時的に下落した際に恐怖心からうろたえて売却してしまったりすると、資産形成はうまくいきません。
特に、クレジットカードでの積立投資は手軽な反面、お金を使っている感覚が薄れやすく、気づくぬうちに支出が膨らんでしまう危険性もはらんでいます。
投資しない生き方とメリットを解説
一方で、あえて「投資をしない」という選択肢にも、一定のメリットは存在します。
最も分かりやすいメリットは、投資による元本割れのリスクが一切ないことです。
市場の価格変動に一喜一憂することがないため、精神的な平穏を保つことができます。
大切に貯めてきたお金が、自分の知らないところで減っていくというストレスを感じることはありません。
また、投資には情報収集や勉強が不可欠ですが、投資をしなければ、そうした時間や労力を他の趣味や自己投資に充てることができます。
経済ニュースや企業の業績を常に追いかける必要がなく、自分の好きなことに集中できるのは、大きな利点と感じる人もいるでしょう。
さらに、複雑な金融商品の仕組みを理解したり、税金の申告について悩んだりする必要もありません。
シンプルにお金を管理し、着実に預貯金を積み上げていくという分かりやすさも、投資しない生き方のメリットと考えられます。
逆に投資に向いている人の特徴とは
では、逆に投資で成功しやすい、いわゆる「投資に向いている人」にはどのような特徴があるのでしょうか。
第一に、「長期的な視点を持っている」ことが挙げられます。
投資は、短期的な価格の上下を繰り返しながら、長い時間をかけて資産を育てていくものです。
目先の利益や損失に一喜一憂せず、10年、20年といったスパンで物事を考えられる人は、投資に向いていると言えます。
第二に、「感情をコントロールできる」ことです。
市場が暴落した際に、恐怖心から慌てて資産を売却してしまう「狼狽売り」は、初心者が犯しがちな失敗の典型です。
冷静に状況を分析し、あらかじめ決めたルールに従って淡々と行動できる精神的な強さが求められます。
そして第三に、「余剰資金で投資を始められる」ことです。
生活に必要なお金とは別に、当面使う予定のないお金で投資を行うことで、心に余裕が生まれます。
仮に資産価値が一時的に下がっても、生活に影響がないため、価格が回復するまでじっくりと待つことができるのです。
投資しない方がいい人でも知るべき現実
「自分は投資しない方がいいタイプかもしれない」と感じた方でも、知っておくべき社会の変化やリスクが存在します。
この章では、投資をしないという選択が将来どのような影響を及ぼす可能性があるのか、そして、もし投資を始めるならどのような方法があるのかについて解説します。
- 資産運用をやめたほうがいいと言われる理由
- NISA貧乏とは?陥りやすい人の特徴
- 投資しない生き方とメリットを解説
- 逆に投資に向いている人の特徴とは
- 投資しないリスクとやばいと言われる訳
- 投資しない人の末路と生まれる格差
- 投資しない人の割合と今後の社会
- 手取り20万の投資はいくらから?
- 初心者向けほったらかし投資とは
- まとめ:投資しない方がいい人の未来
投資しないリスクとやばいと言われる訳
投資をしないことの最大のメリットが「元本割れのリスクがない」ことである一方、現代社会における最大の「投資しないリスク」は「インフレ(物価上昇)」です。
インフレは、モノやサービスの値段が上がり、相対的にお金の価値が下がっていく現象を指します。
例えば、年2%のインフレが続いた場合、現在100万円の価値は将来どうなるでしょうか。
経過年数 | 100万円の実質的な価値 |
現在 | 100万円 |
10年後 | 約82万円 |
20年後 | 約67万円 |
このように、銀行に預けているだけでは、預金の額面は変わらなくても、そのお金で買えるモノの量はどんどん減っていきます。
これが「貯蓄の実質的な目減り」であり、「投資しないとやばい」と言われる根本的な理由です。
現在の日本では、預貯金の金利はインフレ率に遠く及ばないため、何もしなければ資産は静かにその価値を失っていくのです。
投資しない人の末路と生まれる格差
インフレが進む社会において、投資をする人としない人の間には、将来的に大きな資産格差が生まれる可能性があります。
株式や不動産といった資産は、インフレに応じて価格が上昇する傾向があります。
そのため、これらの資産を保有している人は、インフレによって自分の資産価値を守り、さらに増やすことが期待できます。
経済が成長すれば、その恩恵を資産という形で受け取ることができるのです。
一方で、資産のほとんどを現金や預金で保有している人は、インフレによって資産価値が目減りする一方です。
この差は、時間が経てば経つほど雪だるま式に大きくなっていきます。
つまり、「投資をしない」という選択は、意図せずして「資産を持つ人」に自分の富を明け渡している構図になりかねません。
これが、投資の有無によって「投資しない人の末路」として語られる、避けがたい資産格差の正体です。
投資しない人の割合と今後の社会
日本証券業協会の2024年の調査によると、日本で何らかの有価証券を保有している、いわゆる「投資している人」の割合は24.1%です。
これは、投資しない人の割合が約76%にのぼることを意味し、依然として多くの日本人が投資に踏み出せていない現状を示しています。
しかし、この状況は変わりつつあります。
新NISAの開始などをきっかけに、特に若い世代を中心に投資を始める人が急増しています。
つまり、社会全体として「投資する人が増えるとどうなるか」という変化の渦中にいるのです。
投資する人が増えれば、企業は新しい事業のための資金を調達しやすくなり、経済全体の活性化につながります。
また、個人レベルでは資産形成が進み、消費が活発になる効果も期待されます。
今後は、投資が一部の特別な人のものではなく、誰もが行う当たり前の行動になっていくと考えられます。
この大きな流れから取り残されないためにも、正しい知識を身につけることが大切です。
手取り20万の投資はいくらから?
「投資の必要性は分かったけれど、収入が少ないから無理」と感じる方もいるかもしれません。例えば、手取り20万円の場合、投資はいくらから可能なのでしょうか。
結論から言うと、投資は月々1,000円や、金融機関によっては100円といった少額からでも始められます。大切なのは、金額の大小よりも「余剰資金で始める」ことと「継続する」ことです。
まずは家計を見直し、毎月無理なく続けられる金額を設定することから始めましょう。
例えば、毎月1手取りの5%、つまり1万円から始めてみるのも良い方法です。
金融庁の「つみたてシミュレーター」を使えば、1万円でも、年利5%で30年間続けた場合に元本360万円が約815万円まで増える可能性があることが分かります。
「手取り20万だから」と諦めるのではなく、自分にできる範囲で一歩を踏み出すことが、将来の資産を大きく変えるきっかけになります。
初心者向けほったらかし投資とは
投資に時間をかけられない、何を買えばいいか分からない、という初心者の方に最もおすすめなのが「ほったらかし投資」です。
ほったらかし投資とは、一度設定してしまえば、あとは自動でコツコツと資産形成を進めてくれる運用手法を指します。
具体的には、毎月決まった日に決まった金額を、あらかじめ選んだ投資信託などで買い付けていく「積立投資」が中心となります。
この方法の最大のメリットは、専門的な知識がなくても、感情に左右されずに投資を続けられる点です。
価格が高い時には少なく、安い時には多く買う「ドルコスト平均法」が自然に実践できるため、高値掴みのリスクを抑える効果も期待できます。
NISA制度などを活用して、全世界の株式に分散投資するインデックスファンドなどを毎月積み立てていくのが、ほったらかし投資の王道です。
忙しい現代人にとって、最も現実的で効果的な資産形成の方法の一つと言えるでしょう。
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まとめ:投資しない方がいい人の未来
- 投資しない方がいいのは生活防衛資金がない人や金利の高い借金がある人
- 値動きに一喜一憂し感情的な売買をしてしまう人も向いていない
- NISA貧乏とは身の丈に合わない過剰な投資で生活が苦しくなる状態
- 投資しないメリットは元本割れのリスクや勉強の手間がないこと
- しかし現代における投資しない最大のリスクはインフレ
- 預貯金だけでは資産の価値が目減りしていく
- 投資する人としない人の資産格差は長期的に広がる可能性がある
- 日本の投資しない人の割合はまだ高いが社会は投資へとシフトしている
- 今後、投資する人が増えると経済の活性化が期待される
- 投資に向いている人は長期的な視点を持つ人
- 手取り20万円でも月々1,000円などの少額から投資は始められる
- 初心者には自動で積立・分散ができるほったらかし投資がおすすめ
- リスクを正しく理解し余剰資金で始めれば投資は怖くない
- 投資を早く始めるほど複利の効果を活かして有利に資産を増やせる
- 自身が投資しない方がいい人に当てはまるか見極め一歩踏み出そう