新NISA生涯投資枠1800万で3000万円貯まる?元本と評価額の違いを徹底解説

「NISAの生涯投資枠は最大1,800万円」

ニュースやSNSでこの数字を見て、「じゃあ、新NISAだけで1800万以上を貯めるなんて嘘じゃないか」

ましてや老後の貯蓄目標でよく見かける2,000万や3,000万円を貯めるなんてどうやって貯めるの?と疑問に思ったことはありませんか?

実は、ここには投資初心者の方が非常につまずきやすい「数字のマジック」が隠されています。

この仕組みを正しく理解していないと、資産形成の設計図を大きく書き間違えてしまうかもしれません。

今回は、宅建士であり現役大家の私が、NISAの「生涯投資枠」と「資産の評価額」の違いを、世界一わかりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 「生涯投資枠」はあなたの財布から出すお金の累計額
    投資できる「元本」の上限が1,800万円ということです。
  • 「評価額」は運用して膨らんだ今の価値
    1,800万円の「種」が、成長して3,000万円の「大木」になるイメージです。
  • NISAの真価は「増えた分」に税金がかからないこと
    枠を超えて増えた資産も、非課税でまるごと手に入ります。

 

結論:1,800万円は「種」の限界、3,000万円は「収穫」の結果

まず結論からお伝えします。

NISAの「生涯投資枠1,800万円」というのは、あくまで「自分が入金できる金額(元本)」の上限に過ぎません。

一方で、資産形成の目標とする「3,000万円」というのは、投資したお金が市場で成長し、膨らんだ後の「今の価値(評価額)」のことです。

投資の世界では、出したお金以上に資産が増えるのは当たり前のことなのです。

  1. 生涯投資枠(元本)
    あなたがNISA口座にコツコツ入金した合計額。最大1,800万円。
  2. 運用益(利益)
    投資信託などが値上がりして増えた分。
  3. 評価額(合計資産)
    元本 + 運用益。これが3,000万円や5,000万円になることを目指します。

 

苗木と大木で例えると一瞬でわかる

イメージしてみてください。

あなたは1,800円で小さな「苗木」を買ってきました。これがNISAの投資枠(元本)です。

庭に植えて、10年、20年と大切に育てました。

すると苗木は成長し、誰が見ても「3,000円の価値がある大木」になりました。これが評価額です。

このとき、誰かに「あなたの庭には1,800円分しか木がないはずだ」と言われたら、おかしいと感じますよね?

NISAもこれと同じです。入れた金額(枠)と、育った価値(資産)は別物なのです。

 

なぜ「枠」以上の資産ができるのか?複利の仕組み

お金が雪だるま式に増えていく仕組みを、投資の世界では「複利(ふくり)」と呼びます。

もし、あなたがNISA枠1,800万円を使い切り、その後も年利5%で運用を続けた場合、資産は次のような考え方で成長していきます。

複利の計算イメージ

資産額 = 元本 × (1 + 利率) の 運用年数乗

(例:1,800万円を年利5%で10年間運用した場合)

1,800万円を積み立て終わった後、追加の入金をせずにさらに10年間寝かせておくだけで、計算上は約2,932万円にまで膨らみます。

つまり、「1,800万円しか入金できない」ことと「資産が3,000万円にならない」ことは、全く別の話だということがわかりますね。

 

二階建て戦略において、この「評価額」が重要な理由

私が提唱する「二階建て資産形成術」では、このNISAでの評価額を非常に重視します。

なぜなら、NISAでの資産が3,000万円に達したとき、それを「2階部分」である現物不動産投資の強力な頭金(種銭)として活用できるからです。

1,800万円の枠を使い切った後、果実が3,000万円に育つのを待つ。そしてその果実を使って、さらに大きな収益を生む不動産を手に入れる。

この流れこそが、凡人が最短で自由を掴むための「正しい設計図」の正体です。

まとめ:混乱したらこう覚えよう

NISAの1,800万円は「入り口」の制限であり、「出口」の制限ではありません。

どれだけ資産が膨らんでも、NISAなら増えた分はすべてあなたのものです。

この「増える力」を最大限に活かし、次のステップである不動産投資へ繋げていきましょう。

もし、「自分の積立ペースだと、いつ3,000万円に届くのか知りたい」という方は、以下の記事で詳細なシミュレーションを公開していますので、あわせて確認してみてください。

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