
不動産売却を考え始めたとき、まず頭に浮かぶのは「誰もが知る大手不動産会社に頼めば安心かな?」ということではないでしょうか。
街中でよく看板を見かける三井のリハウスや住友不動産ステップ、東急リバブルといった大手6社に、まとめて査定を依頼できる唯一のサービスとして注目されているのが「すまいValue」です。
しかし、ネットで検索してみると「すまいValueの評判」には良い口コミだけでなく、「営業電話がしつこいのではないか」「地方だと対応していないデメリットがある」といった気になる声も散見されます。
大切な資産を売却するわけですから、失敗したくないと慎重になるのは当然のことですよね。
実際に利用した人の口コミや一括査定サイトとしての特徴をしっかり把握した上で、自分の物件に合っているかどうかを見極めることが成功への第一歩です。
この記事では、資産運用の実践者としての視点も交えながら、すまいValueの真の実力と、デメリットをカバーして賢く使い倒すための具体的な方法について、包み隠さずお話ししていこうと思います。
「三井・住友・東急」など、圧倒的な販売力を持つ大手6社に頼める唯一のサイト。
この記事のポイント
- 業界最大手6社への一括査定依頼はすまいValueだけの強み
三井のリハウスや住友不動産ステップなどトップ企業にまとめて依頼できる唯一無二の価値について解説します。 - 「営業電話がしつこい」という評判の真相と対策
実際にどのような連絡が来るのか、そしてストレスなく対応するための具体的な方法をお伝えします。 - 地方エリアや特殊物件における明確なデメリット
すまいValueが苦手とするエリアや物件条件と、それをカバーするための併用戦略について触れます。 - 失敗しない不動産売却のための賢い「併用」テクニック
すまいValue単体ではなく、他の一括査定サイトと組み合わせることで利益を最大化する手法を提案します。
すまいValueの評判とデメリットから見る真の実力

不動産売却において「どこの会社に依頼するか」は、最終的な手取り額を左右するとても重要な選択です。
すまいValueは、その名の通り「住まいの価値」を最大化するために、業界をリードする大手6社が手を組んで運営しているサービスですが、実際のところ利用者の評判はどうなのでしょうか。
ここでは、良い口コミも悪い口コミも含めて、すまいValueが持つ本当の実力について深掘りしていきます。
大手6社への査定依頼が最大の強み
すまいValueを利用する最大のメリット、それは何と言っても「業界トップクラスの大手6社にまとめて査定依頼ができる」という点に尽きます。
具体的には、以下の6社です。
- 三井不動産リアルティ(三井のリハウス)
仲介取扱件数で長年No.1を誇る業界のリーダー的存在です。 - 住友不動産ステップ(旧:住友不動産販売)
「ステップ」の愛称で知られ、高い営業力と販売ネットワークを持っています。 - 東急リバブル
CMでもおなじみで、独自の保証サービスなどが充実しているのが特徴です。 - 野村不動産ソリューションズ(野村の仲介+)
「ノムコム」という強力な自社サイトを持ち、Web集客に定評があります。 - 三菱地所ハウスネット(三菱地所の住まいリレー)
三菱地所グループの信頼感と、丁寧なコンサルティングが魅力です。 - 小田急不動産
小田急線沿線エリアに圧倒的な強みを持つ電鉄系不動産会社です。
実は、他の一括査定サイト(例えばHOME4Uやイエウールなど)では、このうちの「三井のリハウス」「住友不動産ステップ」「東急リバブル」の3社には、原則として査定依頼ができない仕組みになっていることが多いのです。
これらトップ3社は独自の集客力があるため、一般的な一括査定サイトに参加する必要性が薄いのですが、自社らが運営する「すまいValue」であれば話は別です。
つまり、「大手不動産会社に話を聞いてみたい」と考えた時点で、すまいValueは避けて通れない必須のツールだと言えるでしょう。
私自身も資産形成の観点から不動産を見ていますが、やはり大手の持つ「安心感」や「豊富な取引データ」は、適正価格を知る上で非常に頼りになります。
「三井・住友・東急」など、圧倒的な販売力を持つ大手6社に頼める唯一のサイト。
営業電話がしつこいという口コミの真相
「一括査定サイトを利用すると、電話が鳴り止まなくなるんじゃないか…」
そんな不安を感じている方も多いと思いますし、実際にネット上の評判を見ても「電話がしつこい」という口コミを見かけることがあります。
結論から言うと、査定依頼直後に電話がかかってくることは、ある程度覚悟しておく必要があります。
不動産会社側からすれば、ライバル他社にも情報が届いているわけですから、「いち早くお客様と連絡を取りたい」と考えるのはビジネスとして当然の行動だからです。
ただし、すまいValueに参加しているのはコンプライアンス意識の高い大手企業ばかりです。
街の小さな不動産屋さんのように、夜遅くに非常識な電話をしてきたり、一度断ったのに何度も執拗に掛けてくるような悪質な営業電話はほとんどないと考えて大丈夫かと思います。
電話連絡を減らすためのコツ
査定申し込みフォームの「ご要望・その他連絡事項」欄に、以下のように入力しておくと効果的です。
「仕事中のため電話には出られません。連絡はメールのみでお願いします。」
これだけで、電話の頻度は劇的に下がります。
それでも電話がかかってくる場合は、「今はメールで比較検討している段階です」とはっきり伝えれば、大手であればそれ以上無理強いしてくることはありません。
査定価格や売却力の高さに関する評価

すまいValueを利用して実際に売却した人の評判を見てみると、「予想よりも高く売れた」「スムーズに買い手が見つかった」というポジティブな声が多く見られます。
これは、大手6社が持つ「圧倒的な販売力」と「顧客ストックの多さ」に起因しています。
大手不動産会社は、すでに「このエリアでマンションを探している」「〇〇小学校区で戸建てが欲しい」といった購入希望者のリストを大量に抱えています。
そのため、物件を売りに出した瞬間に、そのリストの中からマッチする人に紹介することができ、ポータルサイト(SUUMOやat homeなど)に掲載する前に成約に至るケースも珍しくありません。
また、「売却保証」や「建物状況調査(インスペクション)」、「設備保証」といった付帯サービスが充実しているのも大手の特徴です。(参考:国土交通省「既存住宅状況調査について」)
これらのサービスが付いていることで、買主にとっても「安心して買える物件」となり、結果として強気の価格設定でも売れやすくなるというメリットがあります。
「多少仲介手数料がかかっても、高く、そして確実に売りたい」と考えるなら、この売却力の高さは非常に魅力的ですね。
仲介手数料の値引き交渉は難しいのか

不動産売却にかかるコストの中で最も大きいのが「仲介手数料」です。(参考:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」)
「すまいValue経由なら、大手同士で競争させて手数料を値切れるのでは?」と期待する方もいるかもしれません。
しかし、正直なところ、大手不動産会社での仲介手数料の値引きは、かなりハードルが高いと思っておいた方が良いでしょう。
彼らは組織として動いており、手数料に関する規定もしっかりマニュアル化されています。
個人の裁量で「じゃあ半額にしますよ」なんてことは、まず起こり得ません。
その代わり、先ほど触れたような「設備の補修保証」や「プロカメラマンによる撮影」、「ハウスクリーニング」などを無料サービスとして提供してくれるケースが多いです。
単純な金額の値引きではなく、「手数料に見合った手厚いサービスを受け取る」という発想で利用するのが、大手とうまく付き合うコツだと言えます。
査定依頼の流れ
すまいValueでの査定依頼は非常にシンプルです。
Webサイト上で物件の種別(マンション・戸建て・土地など)や所在地、築年数などの基本情報を入力するだけで完了します。
所要時間は早ければ60秒程度、どんなに慎重に入力しても数分あれば終わるでしょう。
査定依頼のステップ
- 物件情報の入力
所在地や面積、築年数などを入力します。正確な数字がわからなければ「おおよそ」でも大丈夫です。 - 連絡先情報の入力
査定結果を受け取るための名前やメールアドレスを入力します。 - 依頼する会社の選択
エリアに対応している会社が表示されるので、査定を依頼したい会社にチェックを入れます(最大6社)。 - 送信完了
あとは各社からの連絡を待つだけです。
万が一、査定を依頼した後に「やっぱり売却をやめた」「他で決まった」などの理由でキャンセルしたくなった場合も安心してください。
すまいValueには専用の「お問い合わせフォーム」があり、そこからキャンセルの旨を伝えることができます。
また、すでに連絡を取り合っている担当者がいれば、メールで一言「今回は見送ります」と送れば、それ以上しつこく食い下がられることは基本的にありません。
この辺りの「引き際の良さ」も、コンプライアンスを重視する大手ならではの安心感と言えるかもしれませんね。
しかし、キャンセルが可能といっても、キャンセルありきで査定を申し込むことはマナー違反となりますのでお控え下さい。
すまいValueのデメリットと評判を補う賢い使い方

ここまで大手の強みを中心にお話ししてきましたが、もちろんすまいValueにも弱点やデメリットは存在します。
むしろ、このデメリットを正しく理解せずに利用してしまうと、「全然査定してもらえなかった…」とガッカリする結果になりかねません。
ここでは、すまいValueの弱点と、それを補って賢く使い倒すための戦略について、私の経験も踏まえて解説します。
地方や郊外はエリア外になる可能性
すまいValueの最も大きなデメリット、それは「対応エリアが都市部に偏っている」という点です。
運営している6社は全国展開しているとはいえ、その店舗網は東京、大阪、名古屋、福岡といった大都市圏や、その周辺のベッドタウンに集中しています。
そのため、地方の郊外や、人口が少ないエリアの物件で査定を申し込もうとしても、「対応可能な不動産会社がありません」と表示されてしまうケースが少なくありません。
エリア外だった場合の対策
もしすまいValueでエリア外となってしまっても、諦める必要はありません。
その場合は、提携社数が多く全国をカバーしている「イエウール」や「LIFULL HOME'S」など、他の一括査定サイトを利用しましょう。
これらは地域密着型の地場不動産会社とも多数提携しているため、大手が進出していないエリアでも査定可能な会社が見つかる可能性が高いです。
全国対応や地域密着型など、すまいValueと併用するのに最適なサイト選びについては、以下の記事で徹底比較しています。
「大手ならどこでも対応してくれるだろう」と思い込んでいると、出鼻をくじかれることがあるので注意が必要です。
他の一括査定サイトと比較してどう違う

一括査定サイトは世の中にたくさんありますが、すまいValueは明らかに「異質な存在」です。
他サイトとの違いを簡単に整理すると、以下のようになります。
| 比較項目 | すまいValue | 一般的な一括査定サイト |
| 提携社数 | 6社(運営会社のみ) | 1,000〜2,000社以上 |
| 参加企業 | 超大手のみ | 大手の一部〜中小・地域密着 |
| 得意エリア | 都市部 | 全国全般 |
| 特徴 | 狭く深く(質の担保) | 広く浅く(網羅性) |
すまいValueの弱点をカバーする「賢い併用先」
「大手には強いが、地方や比較数に弱い」のがすまいValueの特徴です。
以下の記事では、すまいValueと組み合わせることで最強の布陣となる「提携数が多いサイト」や「匿名査定ができるサイト」を厳選しました。
あなたの物件エリアや条件に合わせて、最適なパートナーを見つけてください。
すまいValueは「選択肢は少ないが、ハズレがない(質が高い)」サービスであり、他サイトは「玉石混交だが、選択肢が豊富」という特徴があります。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの役割が違うのです。
だからこそ、私の推奨する戦略は、「すまいValue」と「他の一括査定サイト」を併用することです。
そうすることで、大手の査定額と、地元密着企業の査定額を横並びで比較することができ、より適正な相場観を掴むことができます。
査定額の妥当性を「大手以外の一括査定」で客観的にチェック
不動産業界には「囲い込み」という悪しき慣習が存在し、大手といえどもそのリスクはゼロではありません。
また、営業担当者が契約を取りたいがために、相場より不自然に高い査定額を提示してくる「高預かり」という手口も存在します。
こうしたリスクを回避し、提示された査定額が本当に適正なのかを見極めるためには、「大手以外も含めた多くの不動産会社の査定額」と比較することが重要です。
近所に知られずに売却を進められるか

「離婚が原因での売却だから、近所には絶対バレたくない」
「借金の返済に充てるので、こっそり売りたい」
こういった事情を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、すまいValueの利用で近所にバレる心配はほとんどありません。
大手不動産会社はプライバシー保護や個人情報の取り扱いに関して非常に厳格なルールを持っています。
査定依頼時に「近所に知られずに売却したい」と要望を伝えておけば、チラシの配布を行わずに自社の顧客リストだけに紹介したり、インターネットへの掲載を制限したりといった配慮をしてくれます。
また、訪問査定の際も、社名の入っていない車で来てもらうなどの対応をお願いすることも可能です。
このあたりのコンプライアンス遵守の姿勢は、さすが大手と言える安心感がありますね。
「三井・住友・東急」など、圧倒的な販売力を持つ大手6社に頼める唯一のサイト。
売却時期が決まっていなくても利用可能か
「今すぐ売りたいわけじゃないけど、将来のために今の価格を知っておきたい」
「とりあえず相場だけ確認したい」
このような温度感でも利用していいのか、迷うところですよね。
すまいValueの公式サイトにも記載がありますが、売却時期が未定であっても利用は全く問題ありません。
むしろ、大手不動産会社は「見込み客」との接点を早めに持ちたいと考えているため、将来的な相談であっても快く対応してくれることがほとんどです。
ただし、その場合は査定依頼時に「売却時期は未定」「まずは価格を知りたい」と正直に伝えておくことが大切です。
そうすれば、営業担当者も「今すぐ売らせよう」とガツガツすることなく、中長期的な視点でのアドバイスをくれるはずです。
「机上査定(訪問なしでデータのみで算出)」を選択すれば、より気軽に価格を知ることができますよ。
すまいValueの評判やデメリットを理解し併用を
ここまで、すまいValueの評判やメリット・デメリットについて詳しく解説してきました。
最後に、私が考える「失敗しないための最強の布陣」をお伝えします。
すまいValueは、大手6社の安心感と販売力を手に入れるために「絶対に利用すべきサービス」ですが、それ単体では比較対象が偏ってしまうリスクがあります。
したがって、以下のような組み合わせで査定依頼をすることをお勧めします。
step
1すまいValueに一括査定を依頼
まずは王道である大手の査定額と提案を聞く。
step
2他の一括査定サイトで地域密着店にも依頼
大手が見落としている地域のニッチな需要や、高値売却の可能性を探る。
不動産売却は、情報の非対称性(プロと素人の知識差)が大きい取引です。
だからこそ、一つの情報源に頼り切るのではなく、複数の視点(大手、地域密着、エージェント)を持つことが、納得のいく高値売却への近道となります。
ぜひ、すまいValueを賢く活用して、あなたの大切な資産の価値を最大限に引き出してくださいね。
失敗しない売却のために「複数の視点」を持ちましょう
不動産売却で最も後悔するのは「もっと高く売れたかもしれない」と後で気づくことです。
すまいValueの大手査定に加え、他サイトで幅広い会社の意見を聞くことで、納得のいく適正価格が見えてきます。
資産価値を最大化するために、ぜひ「賢い併用」を実践してください。
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