
「イエウールを使ってみたいけれど、ネットの評判を見ると『怖い』とか『最悪』なんて言葉が出てきて不安」と、二の足を踏んでいる方は多いのではないでしょうか。
大切な資産である不動産を査定に出すわけですから、しつこい営業電話がかかってきたり、怪しい業者に捕まったりするのは絶対に避けたいところですよね。
私自身も大家として活動する中で、実際に不動産投資家の仲間内でも「一括査定サイトってどうなの?」という話題はよく出ます。
この記事では、様々な媒体から収集した体験談や、私の周りの大家仲間から聞いたリアルな口コミをもとに、その実態を包み隠さずお話しします。
結論から言うと、イエウールは使い方と心構えさえ知っていれば、地方物件や築古物件を持つ私たちにとって非常に強力な味方になります。
不安を解消して、賢く売却への一歩を踏み出しましょう。
大手サイトが対応できない地方や築古物件が、イエウールなら高値売却できるチャンス
この記事のポイント
- イエウールを使うと実際にどのような連絡が来るのか、その実態がわかる
- 「怖い」「最悪」といったネガティブな評判の裏にある本当の理由を理解
- 大手サイトでは対応できない地方物件や農地でも査定可能かどうか
- イエウールを賢く利用して、信頼できる不動産会社と出会うためのコツ
イエウールを使ってみた体験談とリアルな評判

- イエウールの口コミで最悪や怖い等の悪評は本当?
- イエウールはしつこい営業電話がくるか検証
- 途中まで入力してやめても大丈夫か解説
- 実際の査定の流れとやってみた結果わかった注意点
- 査定キャンセル方法と電話連絡なしにするコツ
- イエウールの査定額は高いか低いか比較した結果
不動産売却を考えたとき、まず最初にやるべきことは「自分の物件がいくらで売れるのか」を知ることですよね(参考:国土交通省「不動産情報ライブラリ」)。
そこで便利なのが一括査定サイトですが、中でも提携社数が多くて有名なのが「イエウール」です。
私自身、いくつもの物件を売買してきましたが、イエウールは良くも悪くも「熱量のある」サイトだと感じています。
ここでは、実際に利用した人たちの声や、ネット上で囁かれる噂の真相について、大家としての視点を交えて深掘りしていきます。
イエウールの口コミで最悪や怖い等の悪評は本当?
ネットで検索していると、「イエウール 最悪」「イエウール 怖い」といった不穏なキーワードが出てきて、クリックするのをためらってしまいますよね。
実際にこれから利用しようとする方が、「登録した瞬間に鬼のような電話が来るんじゃないか」と身構えてしまうのも無理はありません。
結論から言うと、「最悪」「怖い」という口コミの正体は、主に「営業電話の多さ」と「不動産会社の熱意」に起因しています。
イエウールは提携している不動産会社が2,000社以上と非常に多く、その中には地域密着型の小さなお店もたくさん含まれています。
大手のようなスマートな対応というよりは、「なんとかしてウチで扱わせてほしい!」という泥臭い営業スタイルの会社も混ざっているんですね。
査定を依頼した側からすると、まだ売るかどうかも決めていないのにガツガツ来られると「怖い」と感じてしまうのは無理もありません。
ただ、これは裏を返せば「それだけあなたの物件を売りたい(扱いたい)と思ってくれている」ということでもあります。
実際に私が取材した知人のケースでは、他のサイトでは「査定不可」とされた田舎の戸建てに対して、イエウール経由の地場業者が猛烈にアプローチしてきて、結果的にそこそこの値段で売却できたという事例もあります。
悪評の裏には、こうした「必死さ」があることを理解しておくと、見え方が変わってくるかもしれません。
様々な体験談だけでなく、実際に利用した多くのユーザーの良い口コミ・悪い口コミを総まとめしました。利用前にメリットとデメリットを全て把握しておきたい方は、こちらをご覧ください。
イエウールはしつこい営業電話がくるか検証

「じゃあ実際、電話はどれくらい来るの?」というのが一番気になるところかと思います。
これに関しても多くの利用者が口を揃えていますが、査定依頼直後に電話はかかってきます。
しかも、最大6社に依頼した場合、それぞれの会社から連絡が来るので、一時的に着信履歴が埋まることは覚悟しておいた方がいいですね。
ただ、これを単なる「迷惑電話」と捉えるか、「必要なプロセス」と捉えるかで結果が大きく変わります。
電話がかかってくる主な理由
- 物件の詳細確認
リフォーム歴や接道の状況など、入力フォームだけでは分からない情報を聞くため。 - 本人確認と売却意思の確認
いたずらや冷やかしでないかを確認するため。 - 訪問査定の日程調整
より正確な価格を出すために現地を見るアポを取りたいから。
不動産会社としても、適当な査定額を出して後で「やっぱり売れませんでした」となるのは避けたいので、最初に詳しくヒアリングしようとするのはプロとして当然の行動なんです。
実際に電話対応をした方々の話では、電話に出て「今はまだ相場を知りたいだけです」とか「訪問査定は来週末にお願いします」とハッキリ伝えれば、それ以上しつこく食い下がってくる業者はほとんどいなかったそうです。
電話に出ずに無視し続けると、相手も心配して何度もかけてくるので、一度出て要件を伝えるのが最も静かにさせる近道です。
途中まで入力してやめても大丈夫か解説
「入力フォームがどんな感じか見てみたいけど、途中でやめたら情報が送信されちゃうの?」という不安もあるかと思います。
これに関しては安心してください。
イエウールの入力フォームはチャット形式で進んでいきますが、最後の「無料査定スタート」というボタンを押さない限り、入力した情報が不動産会社に送信されることはありません。
もし、「都道府県を選んで、物件種別を選んで…」と進めている途中で「やっぱりやめよう」と思ってブラウザを閉じたとしても、そこから電話がかかってきたりメールが来たりすることはありません。
情報は送信されていないので、不動産会社側はあなたの連絡先を知る由もないからです。
ただし、一度申し込みボタンを押してしまうと、システム上で即座に各不動産会社へ情報が飛びます。
そうなると、数分後には電話が鳴り始める可能性が高いです。
「お試し」感覚で最後のボタンまで押してしまうのは避けたほうが良いですね。
入力画面の仕組みや、個人情報がどのタイミングで業者に伝わるのか、より技術的な仕組みも含めて詳しく知りたい方は、以下の検証記事もあわせてご確認ください。
実際の査定の流れとやってみた結果わかった注意点

実際にイエウールで査定を依頼する流れは、非常にシンプルで分かりやすいです。
LINEのようなチャット形式の画面で、質問に答えていくだけなので、スマホからでもサクサク進められます。
- 物件の所在地を選択
都道府県、市区町村、町名まで詳しく入力します。 - 物件の詳細情報を入力
専有面積、間取り、築年数など。手元に書類がなくても「おおよそ」で大丈夫な項目も多いです。 - お客様情報の入力
名前、年齢、電話番号、メールアドレスなどを入力します。 - 査定会社の選択
エリアに対応した不動産会社がリストアップされるので、依頼したい会社にチェックを入れます。
利用者の声から分かった注意点としては、「机上査定(訪問なし)」を選べる項目が明示的にない場合があるということです。
備考欄のような自由記述スペースがないこともあるため、どうしても訪問なしが良い場合は、査定依頼後の電話で直接伝える必要があります。
また、リストアップされた不動産会社の中には、聞いたこともないような地元の小規模な会社が含まれていることが多いです。
これこそがイエウールの醍醐味なのですが、大手だけに頼みたい人にとっては少し戸惑うポイントかもしれません。
査定キャンセル方法と電話連絡なしにするコツ
「申し込んだけど、やっぱり事情が変わったのでキャンセルしたい」という場合や、「どうしても電話は困る」という場合の対処法もお伝えしておきます。
まず、キャンセルについてですが、イエウール自体に一括キャンセルのボタンはありません。
基本的には、連絡が来た不動産会社に対して個別に「売却を取りやめました」「他社で決まりました」と断りを入れるのが一番確実です。
ただ、イエウールのお問い合わせフォームからキャンセル依頼を出すことも可能ではありますが、反映に時間がかかることがあります。
そして「電話連絡なし」にするコツですが、正直に言うと完全に電話をゼロにするのは難しいのが現状です。
ただ、少しでも減らす方法としては、査定会社からのメールに返信する形で「仕事中で電話に出られないため、連絡はメールでお願いします」と記載するのが有効です。
メール連絡を希望する場合の文面例
「この度は査定ありがとうございます。
現在、仕事が多忙につき電話での対応が困難です。
査定結果やご質問につきましては、全てメールにてご連絡いただけますでしょうか。
メールであれば必ず確認させていただきます。
よろしくお願いいたします。」
このように伝えておけば、まともな不動産会社であれば配慮してくれます。
それでも電話してくる会社は「顧客の要望を聞かない会社」として、候補から外してしまえば良いのです。
イエウールの査定額は高いか低いか比較した結果

肝心の査定額ですが、これはイエウールだから高い・低いというよりは、「どの不動産会社に当たるか」で大きく変わります。
私が調査したある事例では、A社は1,800万円、B社は2,300万円と、500万円もの差が出たケースがありました。
もし1社だけにしか依頼していなかったら、この差額に気づかずに安く売ってしまっていたかもしれません。
イエウールは地方の地場業者とも多く提携しているため、そのエリアの本当の相場感や、「今このエリアを探しているお客さんを抱えているか」といった独自事情が査定額に反映されやすい傾向があります。
結果として、大手一律のマニュアル通りの査定よりも、地域密着店の方が強気の(高い)査定を出してくれることが多々ありました。
もちろん、高い査定額を出した会社が必ずしも良いとは限りませんが(単に契約欲しさに高く言っているだけの可能性もあるため)、選択肢の幅が広がることは間違いありません。
イエウールを使ってみたからわかる強みとおすすめな人

- メリットは地方や農地にも強い提携会社数
- すまいValueなど他社サイトとの違いを比較
- イエウールのデメリットと向いていない人の特徴
- 信頼できる不動産会社を見極めるポイント
- 結論:イエウールを使ってみた感想と最終評価
ここまで体験談や口コミをお話ししてきましたが、結局のところ「イエウールはどんな人が使うべきなのか?」という点について、私の考えをまとめたいと思います。
都心のピカピカのマンションを売るなら他にも選択肢はありますが、少し条件が難しい物件を持っている人にとって、イエウールは救世主になる可能性があります。
メリットは地方や農地にも強い提携会社数
イエウールの最大のメリット、それは「地方エリアへの圧倒的な網羅性」です。
提携会社数が2,000社以上というのは伊達ではありません。
不動産一括査定サイトはたくさんありますが、実は「都心部は得意だけど、地方に行くと対応できる不動産会社がゼロ」というサイトが結構多いんです。
田舎の実家を相続した時などに、有名なサイトで住所を入力したら「対応エリア外です」と表示されて絶望した経験、ありませんか?
イエウールは、地域に根ざした中小の不動産会社をしっかりとネットワーク化しています。
そのため、地方の戸建てはもちろん、農地や倉庫、市街化調整区域にある物件など、大手が敬遠しがちな物件でも査定してくれる会社が見つかる可能性が高いです(参考:農林水産省「農地制度」)。
「こんなボロ家、どこも相手にしてくれないだろう…」と諦める前に、一度イエウールで検索してみる価値は大いにあります。
そこには、その地域の価値を知っている地元のプロがいるかもしれません。
大手サイトが対応できない地方や築古物件が、イエウールなら高値売却できるチャンス
すまいValueなど他社サイトとの違いを比較

一括査定サイトを選ぶ際、よく比較対象に挙がるのが「すまいValue」です。
この2つは、得意とする領域が明確に異なります。
| 比較項目 | イエウール | すまいValue |
|---|---|---|
| 主な提携会社 | 地域密着型の中小企業多数 (2,000社以上) | 超大手6社のみ (三井、住友、東急など) |
| 得意エリア | 全国(地方・田舎も強い) | 首都圏・大都市圏 |
| 得意物件 | 戸建て、農地、築古物件 | ブランドマンション、高額物件 |
| 向いている人 | 地方物件所有者、 他で断られた人 | 都心の人気物件所有者、 大手志向の人 |
もしあなたが、都内の一等地に建つブランドマンションを売りたいのであれば、「すまいValue」の方が合っているかもしれません。
大手6社(三井のリハウスや住友不動産販売など)に限定して依頼できるため、ブランド力と安心感があります。
しかし、地方の物件や、築年数が古い物件、あるいは「少しでも高く売りたいから、泥臭く営業してくれる会社を探したい」という場合は、間違いなくイエウールに分があります。
大手が扱わないニッチな市場でも戦えるパートナーを見つけるなら、提携数の多さは正義です。
もしあなたの物件が首都圏や大都市圏にあり、「やっぱり大手ブランドの安心感が欲しい」と感じるなら、すまいValueの方が適している可能性があります。両者の違いや使い分けについて、さらに詳しく解説しています。
イエウールのデメリットと向いていない人の特徴
もちろん、イエウールにもデメリットはあります。
それは「提携会社の質にバラつきがある」ということです。
地域密着の会社が多いということは、昔ながらの「THE 不動産屋」といった雰囲気の会社も含まれます。
営業マンの対応が少し強引だったり、連絡の頻度が多かったりすることもあるでしょう。
「スマートで洗練された接客しか受けたくない」という方には、少しストレスかもしれません。
イエウールに向いていない人
- 営業電話がどうしても嫌で、全てメールで済ませたい人
- 大手不動産会社のブランドじゃないと安心できない人
- 自分のペースだけでゆっくり検討したい人
逆に言えば、多少の営業電話は「熱意の表れ」として許容でき、とにかく「売れるチャンス」を広げたい人にとっては、デメリットを補って余りあるメリットがあります。
信頼できる不動産会社を見極めるポイント

イエウール経由で複数の会社とコンタクトを取った後、最終的にどの会社に依頼するかを決める時のポイントをお伝えします。
一番大事なのは、「査定額の根拠を明確に説明できるか」です。
「うちはこれくらいで売れますよ!」と高い金額だけ提示してくる会社は要注意です。
後から「やっぱり売れないので値下げしましょう」と言われるのがオチです。
そうではなく、「近隣の類似物件がこれくらいで成約している」「この物件は築年数は古いが、土地の形状が良いのでこの価格になる」といったように、データに基づいたロジカルな説明をしてくれる担当者は信頼できます。
また、ネガティブな情報(例:駐車場がないから少し安くなるかも、など)を正直に伝えてくれる会社も信用度が高いです。
耳障りの良いことばかり言う会社より、現実を見据えて戦略を練ってくれるパートナーを選びましょう。
結論:イエウールを使ってみた感想と最終評価
最後に、今回様々な体験談や評判を調査して分かったイエウールの評価をまとめます。
正直、電話はかかってきます。
最初はびっくりするかもしれません。
でも、それは「あなたの物件には価値がある」というサインでもあります。
特に、大手サイトでは相手にされにくい地方物件や築古物件を持っている我々のような大家にとって、その熱量は頼もしいものです。
もしあなたが、「地方の家をどう処分しようか悩んでいる」「他のサイトで査定依頼したけど反応が悪かった」という状況なら、イエウールは現状を打破するきっかけになるはずです。
営業電話がかかってくることを事前に知っていれば、怖がる必要はありません。
心構えを持って利用すれば、これほど頼りになるツールはないでしょう。
まずは机上の空論で悩むより、実際に市場でどれくらいの価値が付くのか、一歩踏み出して確認してみてくださいね。
大手サイトが対応できない地方や築古物件が、イエウールなら高値売却できるチャンス
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免責事項
本記事の内容は筆者の個人的な体験や見解に基づくものであり、全てのケースにおいて同様の結果を保証するものではありません。
不動産の査定額や売却結果は、物件の個別要因や市場動向により大きく変動します。
最終的な売却判断や契約等は、必ずご自身の責任において行い、必要に応じて専門家にご相談ください。