TSON FUNDING(ティーソンファンディング)とは?仕組みをわかりやすく解説
TSON FUNDINGは、多くの投資家からインターネットを通じて資金を集め、その資金で不動産を取得・運用する不動産クラウドファンディングサービスです。
投資家は運用によって得られた家賃収入や物件の売却益を、出資額に応じて分配金として受け取ることができます。
従来の不動産投資のように物件の管理や入居者対応といった手間は一切不要で、一度出資すれば、あとは分配金が振り込まれるのを待つだけという手軽さが魅力です。
不動産AIによる独自のマーケティングで物件を厳選
TSON FUNDINGの大きな特徴の一つに、独自開発した不動産AIの活用が挙げられます。
このAIは、インターネット上から収集した約300万件もの膨大な不動産データを分析し、収益が見込める優良な物件を効率的に選び出します。
住所や希望価格などを入力するだけで、そのエリアの市場動向を瞬時に把握できるため、データに基づいた堅実な投資判断が可能になります。
人の経験則だけに頼るのではなく、客観的なデータを用いることで、投資のリスクを抑える工夫がされています。
「匿名組合型」と「任意組合型」の違いとは?
TSON FUNDINGでは、契約方式が異なる2種類のファンドが用意されており、投資家は自分のスタイルに合わせて選ぶことが可能です。
一つは「匿名組合型」です。
これは投資家が事業者と契約を結び、事業者が不動産の所有者となって運用を行う形式を指します。
投資家は不動産の所有権を持たないため、確定申告が不要になる場合があるなど、手続きの手間が少ないのが利点です。
運用期間は半年から1年程度の短期向け商品が多く、不動産投資が初めての方におすすめできます。
もう一つは「任意組合型」です。
こちらは投資家と事業者が共同で不動産を所有する形式をとります。
不動産を直接所有することになるため、相続税対策などの税効果が期待できる一方で、確定申告が必ず必要になるなど、ある程度の知識が求められます。
運用期間は3年以上の長期向け商品が中心で、じっくりと資産を運用したい投資上級者向けの仕組みと言えるでしょう。
TSON FUNDINGの評判・口コミは?投資家のリアルな声を紹介
実際にTSON FUNDINGを利用している投資家は、どのような感想を持っているのでしょうか。
ここでは、SNSなどで見られる良い評判と、注意しておきたい悪い評判の両方を紹介します。
良い評判・口コミ
良い評判として多く見られたのは、分配金の計算方法やキャンペーンに関するものでした。
特に、元本の償還が予定より遅れた場合でも、実際に振り込まれる日まで日割りで分配金が計算される点が高く評価されています。
他のサービスでは運用終了から元本返還まで利息が付かない期間が発生することもあるため、この仕組みは非常に良心的だと感じる投資家が多いようです。
また、過去に実施されたAmazonギフト券がもらえるキャンペーンなど、お得に投資を始められる点も好評でした。
悪い評判・口コミ
一方で、いくつかの懸念点も指摘されています。
その一つが、運営会社である株式会社TSONが2023年に上場を廃止したことです。
運営自体は問題なく継続されていますが、安全性を重視する投資家からは残念がる声が聞かれました。
また、人気のあるファンドは抽選倍率が高くなかなか当選しないという意見や、任意組合型ファンドの場合、分配金の受け取り時に振込手数料が投資家負担になる点を指摘する口コミも見られます。
TSON FUNDINGは儲かる?過去のファンド実績と安全性を解説
投資を検討する上で最も気になるのは、「本当に利益を出せるのか」という点でしょう。
ここでは、実際の投資実績と安全性について解説します。
実際に投資している筆者の実績(全ファンドで利益あり)
提供された情報によると、実際に複数の不動産クラウドファンディングに投資している筆者は、TSON FUNDINGでこれまで投資した全てのファンドで利益を得ています。
出資後は特別な作業をすることなく、安定して分配金が振り込まれており、無事に償還も完了しているとのことです。
このように、ほったらかしで資産を増やせているという事実は、投資を検討する上で心強い材料になります。
TSON FUNDINGで元本割れは起きたことがある?実績を調査
結論から言うと、2025年時点の提供情報において、TSON FUNDINGが過去に元本割れを起こした事例は一件もありません。
サービス開始以来、組成された多くのファンドが問題なく運用を終え、投資家への元本償還と分配金の支払いを滞りなく行っています。
もちろん、これは将来の安全を保証するものではありませんが、これまでの豊富な実績は、サービスの信頼性を判断する上で重要な指標と言えるでしょう。
TSON FUNDINGのメリット・特徴
TSON FUNDINGには、他のサービスと比較して投資家にとって有利な点がいくつもあります。
ここでは主な5つのメリットを紹介します。
メリット1. 想定利回りが5.0%~7.0%と高水準
TSON FUNDINGが提供するファンドの想定利回りは、年利5.0%~7.0%と高めに設定されています。
不動産クラウドファンディング業界全体の平均利回りが4%前後に落ち着きつつある中で、この水準は魅力的です。
例えば、利回り7.0%のファンドに50万円を投資した場合、1年間で3万5千円(税引前)の分配金が期待できます。
これは、現在の定期預金の金利と比較すると、非常に大きなリターンです。
メリット2. 投資方針に合わせてファンドを選べる(短期/長期・インカム/キャピタル)
前述の通り、TSON FUNDINGでは短期投資向けの「匿名組合型」と長期投資向けの「任意組合型」からファンドを選べます。
これに加えて、家賃収入による安定した利益を狙う「インカムゲイン型」と、物件の売却による大きな利益を狙う「キャピタルゲイン型」のファンドも用意されています。
一つのサービス内で多様な投資スタイルを選択できるため、個々の資金計画やリスク許容度に合わせた柔軟な資産運用が可能です。
メリット3. TSON FUNDINGは途中解約が可能?手数料も解説
多くの不動産クラウドファンディングでは、一度投資すると運用期間が終了するまで資金を引き出すことはできません。
しかし、TSON FUNDINGではやむを得ない事情がある場合に限り、運用期間中の解約が可能です。
ただし、途中解約には出資額の3%と消費税の手数料が必要となるため、基本的には満期まで保有することが望ましいです。
それでも、万が一の際に資金を現金化できる選択肢があることは、投資家にとって大きな安心材料となります。
メリット4. 定期的にファンド募集があり投資機会が多い
サービスによっては、次のファンド募集まで数ヶ月待たなければならないこともあります。
その間、資金は運用されずに眠ってしまうため、投資効率が低下してしまいます。
その点、TSON FUNDINGは月に3件から6件ほどのペースで新規ファンドを募集しており、投資機会が豊富です。
一つのファンドの運用が終了しても、間を置かずに次の投資へ資金を移しやすく、効率的な資産運用が期待できます。
メリット5. 償還日まで日割りで分配金が計算される良心的な仕組み
これは良い評判でも触れましたが、TSON FUNDINGの大きな魅力の一つです。
運用が終了し、元本が投資家に返還されるまでの期間についても、利息が日割りで計算されます。
つまり、手続きの都合で元本の返還が遅れたとしても、その分だけ投資家が受け取る分配金が増える仕組みになっています。
投資家の利益を第一に考える、非常に誠実な姿勢の表れと言えるでしょう。
TSON FUNDINGのデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、TSON FUNDINGには注意すべき点も存在します。
投資を始める前に、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
デメリット1. 最低投資額が10万円と高め
不動産クラウドファンディングの中には1万円から投資できるサービスも増えていますが、TSON FUNDINGの最低投資額は1口10万円からとなっています。
以前は最低50万円からだったことを考えると投資のハードルは下がりましたが、少額から少しずつ始めたいと考えている初心者の方にとっては、少し高く感じられるかもしれません。
まとまった余剰資金がない場合は、慎重な判断が必要です。
デメリット2. 人気ファンドは抽選に外れる可能性がある
TSON FUNDINGのファンド申込方法には、先着順で決まる「先着方式」と、申込者の中から無作為に選ばれる「抽選方式」があります。
特に利回りが高いなど好条件のファンドは人気が集中しやすく、抽選方式の場合は申し込みをしても外れてしまう可能性があります。
過去には募集金額に対して9倍以上の応募が殺到したファンドもありました。
必ず投資できるわけではない点は、あらかじめ理解しておく必要があります。
TSON FUNDINGの投資リスクと安全対策
どのような投資にもリスクは伴います。
TSON FUNDINGが投資家の資産を守るためにどのような対策を講じているのか、具体的に見ていきましょう。
元本保証はないが「優先劣後方式」でリスクを低減
TSON FUNDINGのファンドは、預貯金とは異なり元本が保証されているわけではありません。
しかし、「優先劣後方式」という仕組みを導入することで、投資家の元本割れリスクを低減しています。
これは、一つの物件に対して投資家だけでなく、運営会社であるTSON自身も「劣後出資者」として共同で出資する仕組みです。
万が一、不動産価格の下落などによって損失が発生した場合、まずTSONの出資分(劣後出資)から損失が補填されます。
損失額がTSONの出資額の範囲内であれば、投資家の元本(優先出資)には影響が出ないようになっています。
「空室保証」で家賃収入の低下に備えている
不動産投資の代表的なリスクの一つが、入居者が決まらずに家賃収入が得られない「空室リスク」です。
このリスクに備えるため、TSON FUNDINGが扱う「SMART FUNDシリーズ」や「SONAEシリーズ」といったファンドでは、入居開始から全期間にわたって家賃を保証する「空室保証」制度が設定されています。
これにより、万が一空室が発生しても安定した収益が確保され、分配金の低下を防ぎます。
TSON FUNDINGの始め方|会員登録から投資までの3ステップ
TSON FUNDINGでの投資は、簡単な3つのステップで始めることができます。
STEP1:会員登録
まず、公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録します。
登録したメールアドレスに届く案内に従って、本登録を完了させると会員登録は終了です。STEP2:出資者登録と本人確認
次に、マイページから氏名や住所といった個人情報を入力し、出資者登録を行います。
その後、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をアップロードして、本人確認手続きを進めます。STEP3:ファンドへの申し込み
運営会社による審査が完了すると、登録した住所に本人確認IDが記載されたハガキが届きます。
マイページでそのIDを入力すれば、すべての手続きは完了です。
募集中のファンドの中から好きなものを選び、申し込みができるようになります。
TSON FUNDINGのキャンペーン情報
投資を始めるなら、お得なキャンペーンを利用したいものです。
ここではTSON FUNDINGのキャンペーンについて説明します。
現在実施中のTSON FUNDINGのキャンペーンは?【過去事例も紹介】
提供された2025年時点の情報では、現在開催中のキャンペーンはありませんでした。
しかし、TSON FUNDINGでは過去に、新規会員登録でAmazonギフト券1,000円分がもらえるキャンペーンや、出資金額に応じてJCBギフトカードが還元されるキャンペーンなどを不定期で実施しています。
今後も同様のキャンペーンが開催される可能性は十分にありますので、公式サイトの「ニュース」欄をこまめにチェックすることをおすすめします。
TSON FUNDINGの運営会社情報
TSON FUNDINGを運営しているのは、株式会社TSONです。
不動産事業に関する許認可を国や県から正式に受けており、信頼性の高い企業と言えます。
株式会社TSONの会社概要
- 会社名: 株式会社TSON
- 設立日: 平成20年8月20日
- 資本金: 1億円
- 本社所在地: 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目22-8 大東海ビル2F
- 事業内容: 土地活用コンサルティング、不動産売買仲介、建設工事請負など
TSON FUNDINGに関するよくある質問
最後に、TSON FUNDINGに関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 確定申告は必要?
受け取った分配金は所得となるため、確定申告が必要になる場合があります。
「匿名組合型」ファンドの利益は「雑所得」に分類され、給与所得者の方であれば、この雑所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。
一方で、「任意組合型」ファンドの利益は「不動産所得」などになり、原則として確定申告が必要となります。
Q2. 手数料(出金・譲渡)はかかる?
分配金や元本償還金が自分の口座に振り込まれる際の振込手数料は、「匿名組合型」の場合はTSON FUNDINGが負担してくれます。
ただし、「任意組合型」の場合は投資家の自己負担となるため注意が必要です。
また、ファンドに出資金を入金する際の振込手数料は、どちらの形式でも投資家負担となります。
Q3. ファンドの譲渡はできる?
はい、可能です。
ただし、所定の手続きと手数料が必要になります。
「匿名組合型」の場合は出資額の3%と消費税、「任意組合型」の場合は名義変更手続きとして3万円などの手数料がかかります。
Q4. 「怪しい」「危ない」という噂は本当?
前述の通り、TSON FUNDINGはサービス開始以来、一度も元本割れや分配金の遅延を起こした実績がありません。
優先劣後方式や空室保証など、投資家保護の仕組みもしっかりと整備されています。
これらの客観的な事実から判断すると、信頼性の高いサービスと言えるでしょう。
Q5. TSON FUNDINGの出金方法と手数料は?
分配金や償還された元本は、出資者登録の際に指定した自分の銀行口座へ自動的に振り込まれます。
投資家自身で出金手続きを行う必要はありません。
振込手数料については、Q2で回答した通り、匿名組合型の場合は無料、任意組合型の場合は自己負担となります。
まとめ
TSON FUNDINGは、不動産AIによる堅実な物件選定と、投資家保護の仕組みを強みとする不動産クラウドファンディングサービスです。
想定利回りが5%〜7%と高い水準でありながら、これまでに元本割れの実績がない点は大きな魅力と言えます。
また、短期・長期など自分の投資スタイルに合わせてファンドを選べる柔軟性も持ち合わせています。
一方で、最低投資額が10万円からと、他のサービスに比べてややハードルが高い点は注意が必要です。
ある程度のまとまった資金を用意でき、効率的な資産運用を目指したい方にとって、TSON FUNDINGは有力な選択肢の一つになるでしょう。